2016年度活動報告

ハンセン病市民学会2016年度活動概要報告

 

2016年度の活動につきまして、昨年度総会でお示しした活動方針にそって概要をご報告いたします。

1 「プロジェクトチーム(PT)」による、検証・提言活動

例年、一泊二日で開催しております組織委員会の二日目の時間をプロジェクトチーム実動のための協議の時間にあて、昨年設置を決めた七つのプロジェクトを、A「教育プロジェクト」「啓発プロジェクト」、B「国際連帯プロジェクト」、C「検証プロジェクト」「研究支援プロジェクト」、D「在園保障プロジェクト」「社会生活者支援プロジェクト(退所者・家 族支援)」の4グループに分け課題整理を行いました。またPTによる活動の一環として「研究集会」の開催が提案され、2017年度活動方針()に組み込むこととなりました。

2 交流集会の開催

2016年度交流集会は、「らい予防法廃止20年 ハンセン病国賠訴訟勝訴15年を迎えて」を統一テーマに奄美和光園、星塚敬愛園、鹿屋市で開催し、のべ880人が参加いたしました。全体会、分科会の詳細は現在編集中の『年報』にてご報告いたします。

3 「神美知宏・谺雄二人権賞」の開設・第1回受賞者の決定

「神美知宏・谺雄二人権賞」は、自薦・他薦による公募を行い、5()の応募者の中から、研究部門・黒坂愛衣さん、活動部門・盈進中学高等学校ヒューマンライツ部が受賞されることとなりました。選考にあたっては、市民学会内に選考委員会(内田博文委員長、森和男、徳田靖之、宮坂道夫、青木美憲各委員)を設置し、厳正に選考を行い、受賞者を決定いたしました。受賞者の詳細、受賞の声などにつきましては、ニュースレターなどで発信いたします。

4 家族裁判訴訟、特別法廷問題への市民学会としての取り組み

家族裁判支援については、裁判傍聴を行い、ニュースレターで特集を組むなどの取り組みを進めてきました。また、特別法廷問題に関しては、「特別法廷の違憲性に踏み込まなかった最高裁調査報告書に対する声明文」(別紙)を市民学会名で2016年9月7日に発表いたしました。

5 リバティおおさか企画展を共催

大阪人権博物館(リバティおおさか)との共催で企画展「人間回復への道-ハンセン病問題は問いかける」を9月14日から11月26日まで開催、期間中4368人の来館がありました。10月8日にはシンポジウム「ハンセン病回復者の人間回復への道はついたか-私たち一人ひとりも当事者として取り組もう-」を開催、役100人が来場しました。なおこの企画展で、あらたに作成した啓発パネル約50枚の貸し出しを行っております。どうぞご利用ください。

6 『年報』「ニュースレター」の発行

『年報』2015を発行しました。発行部数は900部です。ニュースレターは2号発行、発行部数は、800部です。ほかメールニュース、SNSなどによる情報発信を適宜行っております。  

                                 以 上